「おもてなし」って何だろう...?
こんばんは。
マリアです。
最近日本ではこんな記事が話題になっていますね。
この記事に関して、日本に住む外国人として私は違和感を感じました。
この記事読むと1番多かった不満が「無料公衆無線LAN環境」(46.6%)でした。
2番目が「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」(35.7%)とのことでした。
この記事の元のデータを探してみました。
これじゃないかと思います。
よく見てみると、アンケートを取った人の3割近くが英語圏の人でした。
「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」この部分
のコミュニケーション=英語になるのは仕方ないですよね。
だって、他の多くの話者がいる言語を使う国の人にはほとんど聞いていないわけですから 汗
たしかに英語はもはや世界語です。
それでも、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語などほかにも話者の多い言語はあります。
それでも、今回のそのアンケートにはそういった言葉を使う人からの回答が全然入っていません。
これは本当に英語=世界となんでも決めつけやすい日本の悪い癖の一つではないでしょうか?
この調査をふつうの会社や個人がやったものであればまだわかります。
これは国が行った調査なわけですから、もっと丁寧にアンケートをする人の国籍や言語なども幅広く行うべきではないでしょうか?
実際にヨーロッパに行けばわかりますが、ドイツでも英語はそこまで通じません。
ベルリンなどの大都市は別ですが、歴史のある観光スポットがたくさんある古い街でも英語がほとんど通じないなんてこともあります。
夫はドイツの人はみんな日本人より英語がうまいと思っていたようで、実際ドイツに来て非常にびっくりしていました 笑
たしかにヨーロッパでは大学に進学するような人はある程度の英語は使えることが多いです。
それでも、日本に観光で来る外国人はみんなが英語を使えるわけではありません。
ほとんどの人に問題なく英語が通じる非ネイティブ国はヨーロッパでも北欧とオランダくらいではないでしょうか?
もっとこのアンケートを活かすならば、実際に英語が使えなくて不満と答えた人の国籍の何割が英語が母国語なのかというようなデータも必要かと思います。
もし本当に日本に来る外国人観光客のほとんどが母国語ではなくても英語が使えて、日本で英語が使えないのが不満と言っているならまだわかります。
もし「コミュニケーションに不満」と答えた人のほとんどが自分の国の言葉が通じないというような内容だったとしたらそれはもはや不満ではありません。
それはただの言いがかりやかわがままです。
デンマークでは当然全く日本語が通じません。
でもそのことで私の夫がデンマークは日本語が使えないから「コミュニケーションの面で不満がある」と言うでしょうか? 苦笑
中国人がフランスに旅行行って中国語が通じなくて不満だったというでしょうか?
それと同じことです。
実際私はもう日本は観光客のために十分すぎるほど質の良いサービスを提供していると思います。
事実私の周りの外国人で、日本を観光したときの感想を聞いても不満はほとんどありません。
日本は最近外国に自分たちがどう見られているかを過剰に気にしていると思います。
「おもてなし」とはもともとは良い言葉なはずですが、今ではその過剰な意識を象徴する言葉にすらも聞こえてきてしまいます。
ただ、それでもこれ以上もっと外国人観光客のために何かしなくてはと考えるのであればもっと外国人観光客への調査などを詳しく丁寧にやってみてはどうでしょうか?
あと、本当に日本の人は真面目な人が多いですからこのアンケートを読んで「英語が使えないからダメなんだ」とか決して思わないでください (>.<)
そもそもの日本の魅力は英語と関係ないところで生まれた日本の文化と言葉で作られたわけですから。
やっぱり、異国の地でそこの国の言葉で色々なものを体験することが海外旅行のひとつだし大事なことだと私は思います。
実際英語とかそういった言葉に関係なく日本に行ってみたいという人がたくさんいることも忘れないでください。
まあ、WiFiに関してはもっと充実してくれたら私としてはうれしいです。
ちなみに、今の時点で日本のWiFiの環境はデンマークよりも良い方だと思います (^-^)b
それでは次回もよろしくお願いします。
おやすみなさい。