This is a pen ~デンマーク人と日本人の国際結婚ブログ~

日本人(男)とデンマーク人(女)夫婦の日本とデンマークでの生活。

EU離脱でイギリスは泥仕合に

こんばんは。

 

マリアです。

 

驚きの投票結果から1日経ちました。

色々なところでこの結果について様々な意見が出てきています。

今日はTwitterFacebookを通じた普通の人の声や、新聞や政治家など様々な意見を見てきました。

 

その中でとても驚いた意見がいくつもありました。

その一部はこんな感じです。

特に目立ったものをまとめてみました。

 

・バカがたくさん離脱に入れた結果負けた!、投票は無効だ!、これは陰謀だ!など

昨日の投票は国民全員がしたはずですよね...? 汗

全員が参加したこの投票の結果に責任を持つべきです。

みんなで決めた投票の結果です。

気に入らないから再投票とか無効という主張は民主主義の否定と一緒です。

「バカがたくさん離脱に入れた結果負けた!」という人がいますが、本当にバカが投票したというのならば、結果を無効にして再投票をしても意味はないのですが...。

それに大人にもなって、自分と違う意見というだけで相手をバカというのはいくらなんでも... 汗

 

・老人がたくさん離脱に投票した!若者の票を有利にしろ!

老人の意見が通りやすくなってしまうのは日本もデンマークも同じです。

資本主義が発展するとどこの国も発展する途中で人口は増えますが、ある時期から子供の数が減っていくことが多いです。

その結果ある時期に生まれた人たちの数が多くなって、その時期の人たちの意見は多数になってしまいます。

そもそも民主主義の原則はみんなの意見を「平等」に扱うことですから、年齢は関係ないのではないでしょうか。

 

Brexitをあおる新聞が操っている!

新聞があおって離脱させたという人もいますが、私も夫も投票よりもずっと前から離脱のメリットもデメリットもイギリスの新聞で見ていましたよ 苦笑

どころか、Financial Timesという有名な新聞の主張にはビックリしました。

「この離脱で友情や結婚や機会が失われるだろう」と書いてありました。

EUに入っていないと結婚できないなんて...。どころか友達まで失うんですか?

これは本当に大げさに言いすぎです。

私はEUのデンマーク出身で夫と結婚していますが、夫との間にEUのことなんて何も関係ありません 笑

それに、その程度で友達じゃなくなるような人はもともと友達と呼んでいいんですかね? 苦笑

もしかしたら国と国の関係という意味での友情かもしれませんが、デンマークではEU離脱後のイギリスとの関係を強めるべきとかの議論はありますが、もう関わらないとかそんなくだらない意見は出てきていません。

確かに離脱派にも大げさな表現があったのも事実です。

その中でも特に私が許せないのは、とにかく悪いことは移民のせいというような意見です。

犯罪を犯すイギリス人と同じで中には犯罪をする移民もいます。

でも、そんな移民の問題ももともとEUの仕組みで一気に増えすぎてしまったことが原因です。

デンマークも同じですが、一度にこれ以上大勢の移民を受け入れる余裕がないのです。

だからこそ、これはEUの悪い仕組みに怒るべきであって移民全体に不満を向けるのは大間違いです。

それに、移民問題は離脱の1つの理由でしかありません。

もっとたくさんの重要なイギリスの国としての権利(イギリス国民の権利)がEUに奪われようとしているのです。

たまたま離脱の理由として移民問題がわかりやすいので、大きく扱われることとなってしまいました。

結局自分の意見を大げさに言いすぎるのはお互い様です。

それに離脱が決まってからさらに不安をあおるのは本当に理解できません。

もう国民全員の投票で決まったことです。

それよりも、この決定で訪れる危機をどう乗り越えるか、EUとの今後の関わり方などたくさん書くことがあるはずです。

 

・ロンドンは残留が多かったから独立しよう!

もうメチャクチャですね 汗

前から独立の噂があるスコットランドなどはともかく、気に入らないから独立しますって...。

こんなのが認められてはこれから怖くて選挙や投票なんてできません。

 

どんな結果でも国民がきめたことに責任をもって、結果が出た後はお互い協力して頑張っていくのが民主主義の政治なはずです。

デンマークでも離脱の国民投票をしようという意見が出てきています。

私は日本にいるので投票があっても参加できませんが、今回のイギリスのようなひどいあおり合いや結果が出た後の見苦しい争いのようなことだけは起きてほしくないと思います。

今の時点ではデンマーク政府は国民投票の声が出ても今は行う予定はないそうですが。

とにかくEUという組織が、EUのためではなくてEUに入っているヨーロッパのすべての国のために動いてくれることを願います。

まあEUがなくてもヨーロッパはみんな仲良くできますけどね 笑

 

今回のことで私は民主主義の弱点を見た気がしました。

今回のような後味の悪いことは日本でもデンマークでもアメリカでも起こってもおかしくないことです。

投票では勝ちたいのはもちろんですが、負けた時の心の準備も同じくらい大事ですね。

イギリスも、もう決まったことで国の内部で言い争うよりも新しい出発の準備をみんなで協力してはじめてくれたらいいなと思います。

もちろんデンマークはイギリスと今まで通り仲良く協力していくと私は信じています (^-^)b

 

それでは次回もよろしくお願いします。

 

おやすみなさい。

 

 


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