いつまでお客様扱いを続けるんですか?
こんばんは。
マリアです。
今日、外国に住むデンマーク人のオンラインのグループでとても興味深い議論がありました。
テーマは、「外国に住んだらその国の文化を受け入れたり理解しようとすべきか」というものです。
「はい」、「いいえ」、「わからない」の3つで回答をまとめてみました。
私が全部の答えを数えてそれぞれ3つに分けてまとめた結果は大体こんな感じです。
「はい」17人
「わからない」3人
「いいえ」1人
圧倒的に住んだ国の文化を受け入れるべきという人が多いですね (・Д・)
まあデンマークは移民にデンマークの言葉や文化を受け入れるように要求しているだけあって、自分が移民する時も同じ考えを持っている人が多いですね。
まあデンマーク以外の国に住んでいるというグループなので言葉がデンマークに近い国にいる人もいれば、私のように全然違う人もいたり様々ですが 笑
そんな感じで移住した地域ごとに文化や言葉の受け入れの難易度は違っても、やっぱりその国の文化を受け入れようと努力するのは当然という意見がほとんどでした。
どうでしょうか、日本の皆さんは日本に移民してくる外国人は日本語や日本の文化を受け入れるべきだと思いますか?
日本語は難しいからと思う人もいるかもしれません。
でも、言葉の難しさは問題ではありません。
デンマーク語だって相当難しいですよ 苦笑
その国に住むと決めたわけですから、もうそれは覚悟していないとダメだと私は思います。
もちろん時間はかかります。
すぐにできるようになるとは全然思いません。
でも、10年以上住んで全く日本語を喋る気もないような人はいくら何でも…。
あと文化の受け入れという話ですが、もちろん日本に住む外国人はみんな神社やお寺に行けというわけではありません。
神社があまり好きでなくてもそれは自由です。
私は1日の夜中に初詣に行きましたが 笑
でも、自分の宗教で認めていないからと言う理由で他の宗教のものを壊したりみんなの前に出すなというのは絶対に許せないことです。
もちろん、自分の国が宗教の関係で仏像はダメというならその国に住んでいる場合は仕方ありませんよね。
ということは、その国の人が日本に来るのなら当然日本のルールに従わないとダメなんです。
デンマークは外国人の文化の受け入れについて悪い例があります。
デンマークは時々豚肉を出すなと一部の移民の人たちに言われて揉めることがあります。
食べないのは自由です。
でもデンマーク人にとって豚肉は日本人にとってのお米のように大事な文化なんです。
デンマークという国は豚肉を食べる文化と歴史で成り立ってきた国なんです。
そこに住みたい人は当然それを理解してから住むべきではないですか?
他の国からデンマークに来て、その国の文化や権利を否定する資格なんて絶対に認められないことです。
デンマーク人も、移民してきた人の大切な文化や考えを否定しようとするつもりは全くありません。
ただ、デンマークの文化と他の国の文化で意見ややり方が違う場合は、そこはやっぱりデンマークにいるわけですからデンマークの習慣が優先されることの方が多いという事をしっかりと理解しなくてはいけません。
また、その国の習慣や考え方のせいでデンマーク人の迷惑になるようなことはすべきではありません。
夫がデンマークで驚いた事の1つが、一度も英語で話しかけられたことがないということです。
デンマークは色々な国から移民して来た人がいます。
それでもやっぱり日本人のような見た目の人は少ない方なので、外国人と判断されやすいと思っていたようです。
でもどこにいてもデンマーク人と話すときは、夫から英語を話さない限り最初は全てデンマーク語で会話が始まることにとっても驚いたようです。
これは、とても重要なことだと思います。
相手を外国人扱いしないということです。
外国人だからデンマーク語はできないだろうという扱いにはならないのです。
まずはデンマーク人と同じように話しかけて、それでデンマーク語がわからなければ英語や他の言葉で話せばいいのです。
日本では外国人を見たらまず英語で話して、できなかったら申し訳ないなんて思ってしまう人が多いことに驚きます (¬_¬)
デンマークでは外国人がデンマークに住む場合はデンマーク語とデンマーク社会を理解しているかの非常に厳しいテストがあります。
まあ、そのテストの内容にはデンマーク人が見ても「そんなのどうでもいいじゃん!」って思うようなテストに入れなくてもいいような難しいくだらない問題があったりするので完璧とは言えませんが… (@_@)
日本はそういった仕組みがありません。
それどころか、外国人だからできなくてもしょうがない、外国人は違うからというような意見がとても多いです。
こんな態度を続けていたら、必ずこの先大きな問題になります。
デンマークほどの厳しいテストとまではいかなくても、移住したい人には何年の間にこの位日本語や日本を理解するべきというテストのようなものをビザを取るときの基準の1つにしてもいいと思うくらいです。
この話は移民ということで、ちゃんと日本に住む場合ですからもちろん観光客ではありません。
観光客はお客さんです。
移民は私のように外国人が別の国に住む場合ですから、肌の色も言葉も宗教も関係なくその国の住人になることです。
今の日本の外国人への考え方では、観光客だけでなく日本に住んでいる外国人にもお客様扱いしてしまうことが多いです。
日本にいる外国人のほとんどの人が自分の意思で選んで日本に来たわけです。
住んだ国のルールや文化を受け入れるのは当然の事です。
よく日本でも移民が必要という議論や記事を見かけます。
移民が必要という人の理由のほとんどが、労働力とか経済のためのようです。
だとしたら余計に、その人たちはいつまでもお客さんで良いんですか?
しっかりと責任を感じて社会の一部になってもらうという意識が必要です。
子供になんでもしてあげてばかりの母親の下ではわがままな子供ばかりになってしまいます。
今の日本がまさにそういう母親のような存在になりそうで心配です…。
ちなみに、外国人が日本に住んでいるのか観光客か見てもわからないという人がいますね。
もちろん外国人の私だってすぐに分かりません 笑
まあ同じ外国人として見分けられる特徴はいくつかあるんですが。
そこはまた別の記事で書きたいと思います。
あと、時々移住したのは国際結婚だから仕方なかったという人がいますが、それを覚悟しないで結婚するのはまずいんじゃないでしょうか? 汗
私はあまり国際結婚を特別に考えていませんが、国際結婚は良くも悪くもどちらかの文化に合わせる事になる場合がほとんどです。
かわいそうな気もしますが自分の決断ですから、そういう環境も自分とパートナーの責任です。
最近は世界的に移民に冷たくなっているという記事ばかり見かけます。
自分の国に移住して来る外国人に何をしてあげられるか考えるのはとても大切なことだと思います。
それでも最近は移民に対してしてあげることやすべきことの話しばかりで不公平だと思います。
デンマークも日本もアメリカも豊な国でも自分の国民を安心させるのに苦労している時代です。
だからこそ、移民してきた新しい人と一緒に国を元気にするためにも、移民にしてあげることではなくて、移民がすべきことについて考える必要があるんではないでしょうか?
日本に移住したデンマーク人の感想でした σ(^_^;)
それでは次回もよろしくお願いします。
おやすみなさい。