デンマーク王室の問題
こんばんは。
マリアです。
今日は最近デンマークで話題になっている、デンマーク王室の話題を書こうと思います。
日本語の記事もいくつか出ていたので貼っておきますね。
貼ったリンクに内容が書いてありますが、一応下に内容をまとめますね。
デンマークの女王陛下の夫であるヘンリク王配殿下が妻と別のお墓に入りたいと言っている事が明らかになりました。
デンマークでは、王や女王になった人は王としての扱いを受ける特別なお墓に入ります。
でも、ヘンリク王配殿下は王ではないのでお墓は妻である女王と少し違う待遇になるのだそうです。
ヘンリク王配殿下は自分が王として扱われないため、妻である女王陛下と対等ではないことを嫌って全く別のお墓に入りたいと言っていたそうです。
そして、その事がつい最近国民に伝わったのです。
しかもそのニュースはもともとどこかから情報がもれたことで、後から王室が公式にその事実を認めるような形になってしまいました。
そしてさらに一般のメディアが王配殿下にそのことについて聞いたインタビュー映像で自分の扱いについて「バカにされているように感じる」というようなことを言っていたことがさらに衝撃的でした。
あれ、デンマーク女王の夫だから夫は王様になるんじゃないの?
そう思う人も多いと思います。
でも今デンマークには王はいないのです。
女王がいるだけです。
女王陛下の夫の扱いは王ではない特別な扱いとなっています。
これは日本語でだと呼び方など説明がとても難しいですね 汗
色々調べてみたら、王配という呼び方になるそうです。
ちょっと複雑なので下にまとめますね。
マルグレーテ女王
ヘンリク王配
という呼び方になります。
このようにデンマークの王としての立場は妻である女王陛下だけで、夫は女王の夫である「王配殿下」という立場になるのです。
実際、以前から王配殿下は自分の扱いについての不満を持っていたことは知られていました。
でも、このように王と結婚した相手は自動的に王になれないということはヨーロッパの王室ではふつうの事です。
一番有名なのはイギリスですね。
イギリスのエリザベス女王の夫はフィリップ王配殿下であり、王室での立場は対等ではありません。
そのような例は過去にもヨーロッパではずっとあった事です。
実際、ヘンリク王配殿下は結婚前から王になれないという事は分かっていた上で女王陛下と結婚しています。
にもかかわらず、あとから女王陛下の夫だからという理由で王としての扱いを期待するのはいくら何でもという気もします。
しかも女王陛下は王配殿下に気をつかって王ではないですが特別な扱いをできるようにしたり色々なことをこれまでもされていたそうです。
特に、デンマーク王室のお墓のあるロスキレ大聖堂は今までの伝統の通りに場所を用意して管理もしていたのですから。
もちろんその管理のお金は税金です。
しかもヘンリク王配殿下に気をつかって殿下の生まれたフランスの石を使ったりなどかなりのお金がかかっているようです。
ちなみに、不満があるのはこの「扱い」についてだけで夫婦に不満があるわけではないので離婚などは考えていないそうです。
これだけ長く一緒だった夫婦なのに何で今更こんな事で揉めてしまうのだろうと思うととても残念です。
その事についてデンマークでは色々な意見が出ています。
・そもそもで、王とは違う扱いを受けるのは昔からわかっていた事なので今更それに文句を言うのはおかしいのでは?
・女王陛下がかわいそう…。
・そんなに欲しいなら認めてあげたら?
・王配殿下へのインタビューも突然のものだったし大げさにとらえすぎでは?
・女王と対等な立場じゃないと一緒のお墓に入らないという要求は失礼では?
・陛下と殿下の違いにそこまでこだわっていたなんて...。
・最後は二人の問題だからもうメディアは注目するのをやめるべきだ。
・王配殿下も頑張ってきたし気持ちはわかる。
などなど。
今デンマークでは色々な意見が出てニュースもこのことがたくさん放送されています。
私も含めて多くのデンマーク人は女王陛下を尊敬しています。
だからこそ、女王陛下をこれ以上困らせるようなことにならず、お互いにとって良い形で解決ができることを願っています。
せっかくここまで長く一緒にいる夫婦ですから。
ちなみにヘンリク王配殿下は、フランス人で大人になってからデンマーク語を習得された方です。
というわけで、夫にも同じようにデンマーク語を学んで欲しいな〜と思いました 笑
本当は今回はデンマークの電車などの交通システムについて書こうと思っていたのですが、王室の話がデンマークで話題になっていたので次回に書きたいと思います。
それでは次回もよろしくお願いします。
おやすみなさい。