This is a pen ~デンマーク人と日本人の国際結婚ブログ~

日本人(男)とデンマーク人(女)夫婦の日本とデンマークでの生活。

国際結婚なぜ離婚率は高いのか 〜メリットとデメリット〜

こんばんは。

 

サブローです。

 

今日はデンマークでクリスマスですが、書き溜めていた下書きリストから真面目な話を投稿します 笑

 

時々国際結婚をしてもいいか、しない方がいいかという話を聞きます。

前提として私たちはどちらでもありません。
国際結婚そのものを特別良いとも思わないし、悪いものと否定したりするつもりもありません。
ちなみに私たち夫婦は結婚して約6年ですが、4年以上2人で働いていますので10年以上結婚している夫婦よりも多くの時間を過ごして多くの激しい喧嘩をしてきました 笑
そういう事を考慮に入れてもう充分なほどこう言った事について意見できるほどの時間や経験をしてきたと思っています。

今回は国際結婚をしている立場として、国際結婚を勧めるか勧めないかについて書きたいと思います。

 

私の見る限りでは国際結婚を勧める記事はやたらと「見た目」などのメリットや「充実した生活」(本当かは知りません 笑)を強調しすぎている気がします。

単純に結婚して良かったから皆さんも結婚したら人生変わりますよ、とかなら分かるのに「国際結婚」をお勧めします!みたいな主張はやっぱり強い違和感があります… 笑

一方否定派も主張のまとめ方が感情的な場合や根拠をとにかく国際結婚の離婚率のデータや「知人の国際結婚した人も国際結婚に否定的だ」という非常に断片的な話しに頼るばかりで、本当に国際結婚をどうなのか考えている人にためになる記事が少ないように感じます。

 

否定派のあげるデータとして国際結婚の離婚率が7割以上というものありますが、そこは参考にする程度でいいと思います。

率が高かろうと低かろうと、判断は自分がする事です。

せっかく良い相手がいたのにデータ上離婚率が高いからやめておこうって何かヘンですよね? 笑

「親が」、「他人が」と言うのと同じで自分の事を自分で決められないだけです。

データはデータだけど相手との結婚という選択はまた別のところにあるんじゃないでしょうか?

もちろん、そういったデータを事前に知っておくのは良い事とも思います。

国際結婚の離婚率が高いというデータを事前に知ることで、「なぜ国際結婚の場合はそんなに離婚率が高いのか」を考えることができます。

そして、そうすることで自分たちの現在の問題や今後起こりうる問題について考えるきっかけになります。

それを、自分は国際結婚に失敗した!お勧めはしない!証拠はこのデータだ!なんて、とにかく国際結婚の離婚率のデータを見せびらかされても何の参考にもなりません。

そういう主張をする人たちはデータを自説の権威づけに使うだけで「分析」することができていません。

では、私たちはその国際結婚の離婚率が高いというデータを見てどう考えたかを書いていきたいと思います。

 

私たちの考えでは「国際結婚のメリット」を目先だけ考えて結婚に至ってしまう人たちが多いから離婚率が高いのではないかと考えています。

実際結婚のメリットやデメリットは相手や本人の状況によって様々です。

正直いざ国際結婚してみたらメリットもデメリットもそれなりにはあるとも言えるのですが、そういったことを大きな目的にした結婚はあまりお勧めしません。

私個人の感想としては結果的にプラスマイナス0といったところでしょうか。

一般的にも最初はメリットの部分が目立ちますが、慣れてきてデメリットばかりに目がいくようになる傾向は強いのではないでしょうか。

まあ日本人同士の結婚でもそれは言えることですが、特に国際結婚の場合は結婚した事による様々な変化を感じやすいからこそ、そういった心構えはより大事になると思います。

だからこそ、お互いのメリットは考えずに最低限のデメリットやリスクの認識と単純に相手とこれから気を遣わず普通に暮らしていけるかだけ考えればいいと思います。

国際結婚という枠組みで考えるというよりかは単純に結婚と考えて自分と相手でやっていけそうか判断するだけでいいと思います。

ただ以下の7つのケースのいずれかが国際結婚の目的の大部分に当てはまるような場合や、似たような現状の当てはまるカップルは絶対におすすめしません。

 

1.ハーフの子供が欲しい

夫/妻と子供は別人格です。

既に子供ができているならともかく、まだこの世にいない存在に過度な期待をして相手を選ぶのは危険です。

 

2.単純に異国暮らしへの憧れ

まずはワーキングホリデーなど長期滞在か留学をして留学生同士で固まらずに現地の人たちをよく見てから判断した方がいいと思います。

私も以前は海外留学をして海外に住む事に憧れてた時期がありました 笑

結局留学できずに大学も辞めて、それでも海外転勤や出張を夢見て国内で外資系企業に勤めたりもしました。

今は独立して海外のお客様と取引をしていますが、結局日本から旅行以外で出る事は今までは殆ど無いと言っていいでしょう。

でもこうして海外のお客様と仕事をすればするほど、外国への憧れはなくなっていきました 笑

いずれにせよ異国への憧れというのは、現実を見るとあっという間に消え去ってしまうようなものですから結婚の1番の目的にはしない方がいいです。

 

3.日本が嫌い

私も日本に不満はありますが、好きという感情の方が嫌いな部分に大きく勝ると思います。

最近の政権の余りにお粗末な政策には本当に落胆していますが、日本そのものは決して嫌いではありません。

でも時々とにかく日本が嫌いで嫌いでしょうがない人がいますよね。

日本が嫌いなら自分で勉強して外国に移住してください。

その目的に国際結婚を使うのは、長続きする気がしないですよね。

もし外国で離婚ともなればとても大変な思いをするかもしれませんし。

 

4.とにかく外国人の見た目が好きだから

 正直私は一部の国際結婚を勧める人たちと違って、所謂「外人好き」ではありません。

特定の国や人種に特別タイプがあるわけではないので、時々とにかく外人が好きという人の気持ちがイマイチわかりません。

 もちろん、妻の見た目は好きですがそれだけでは結婚まではしていません。

まあそれは日本人同士の結婚の場合と同じです。

国際結婚の場合失敗した時が大変なので、尚更見た目以外のところをキチンと見ないと大変な思いをすると思います。

 

5.外国人と結婚して注目されたい

まあ自分の場合もそうですが、確かに注目はされます。

近所の一度も話したこともない人が私たちを知っていたりもします 笑

どころか、妻に突然英語のような言葉で話しかける変な人もいたりします。

ちなみに私がデンマークにいる場合だとどうなるかというと、日本人の私を殆ど誰も気にしません。

時々デンマークに住む外国人にジロジロ見られたりするときはあるのですが、デンマーク人は他人に興味が全然ないんだな〜と思いました 笑

※妻の地元はコペンハーゲンなのでその周辺での場合だけかもしれません、知人はオールボーでは現地の人によく見られると言っていました 笑

デンマークでの場合は場所によるのかもしれませんが、日本ではどこにいてもすぐに覚えてもらえるほど目立ったり注目はされることは確かです。

妻は外人の特別扱いが嫌いですが、その一方ある程度目立ってしまうことは受け入れた上で地域の人との繋がりに活かしているように思います。

ただ、人によってはこれが悪い方向に働く例も十分にありえます。

とにかく注目されたいと思って国際結婚するような人は、注目度が結果的に悪い方向に向かうリスクを覚悟した方が良いと思います。

 

6.夫婦の会話がちゃんとできていない

両方の母国語で殆ど会話できずに、とりあえず片言かちょっと話せるくらいの英語でコミュニケーションをとり続けている場合は絶対に結婚はやめた方がいいです。

既に一緒に住んだ期間がある程度あり、お互い本当にそれで問題なく意思疎通ができているという確信があればいいですが。

それはかなり稀なケースだと思った方がいいです。

 

7.「日本人との結婚」そのものにメリットのある外国人

これはもう何例も私は見てきました。

ただ自分が日本で遊びたいというだけで、結婚相手を選んで好き放題するような人。

母国の家族への仕送り目的で結婚して、目的を果たして失踪する人。

上記の二例だけでもいくつもの夫婦に当てはまります。

財産目的の後者の例は私が子供の頃からあった話ですが、最近増えているのは前者ではないでしょうか?

今回はその辺りは詳しくは書きません。

ただ、簡単に言うと一部の外国人にとって日本は特別扱いをされて好き放題できる夢の国に感じるのです。

そういう人たちは日本での夢の生活のために、ビザ目的の結婚をして日本で好き放題しています。

中にはグレーどころか完全にクロな悪事にまで手を染めた例も見ています。

普通なら見抜ける事とは思いますが気をつけてください。

 

上記のケースのいずれかが当てはまるような人は一度立ち止って現状と自分の未来を分析して感情を整理してみてください。

それ以外にもお金の問題等もありますが、それは日本人同士にも言える事なので今回は触れません。

お金の問題は人によっては家庭環境や仕事など大分違いますから。

 

長くなりましたが、今回の国際結婚の高い離婚率に関しての考察です。

今日はこの後車でオーフスに行ってクリスマスを過ごしてきます。

 

それでは次回もよろしくお願いいたします。