This is a pen ~デンマーク人と日本人の国際結婚ブログ~

日本人(男)とデンマーク人(女)夫婦の日本とデンマークでの生活。

昨日の日本対ポーランドに関して思うこと

こんばんは。

 

サブローです。

 

昨日の日本対ポーランド戦に関して様々な意見が飛び交っていますね。

中には日本をボロクソに批判するようなものもあったりします。

今回はこの試合に関して私の意見を書いてみたいと思います。

 

まずはじめに、西野朗監督の監督という現場レベルで下せる最も難しく辛い決断をした事を本当にすごい事だと思いました。

1人だけの競技ならまだしも、日本代表メンバーそして日本国民を代表してあのような決断ができるのは並みのコーチ監督にできるものではありません。

監督や社長のようなリーダーは選手や社員と違って、何事もまず「決断」しなければいけないのですが全責任を負う立場での決断ほど難しいものはありません。

日本がリスクを負っていないかのような言い方をする人もいますが、西野監督はとんでもないリスクを覚悟であの決断をしたのです。

あの場面でセネガルが同点にする可能性はまだ考えられる事でしたから。

どちらでもないと右往左往せずに、思い切った決断をリスク承知で日本はした訳です。

アトランタオリンピックの際はマイアミの奇跡でブラジルを下しながらも敗退した経験や、ガンバ大阪でのアジア制覇などを経て養われた勝負勘なのでしょうか。

その勇気ある采配は見事に的中しました。

そして、疑問や悔しさを感じながらも粛々と指示を遂行した選手たちから本当に本当に素晴らしいプロフェッショナリズムを感じました。

それと、わざと倒れ込んで怪我を装ったりする様な時間稼ぎをしなかった事も良かったと思います。

次の大会ではこんな決断を下さずに突破できるように強くなりたいと選手たちも思えばそれもまた財産なのではないでしょうか。

大会前散々に叩かれながらもグループリーグ突破の可能性を最後まで残し、その最後の最後の場面でもこんなに難しい決断を下す程波乱万丈のグループリーグでしたね。

西野監督は突然の就任からできるだけのことを、自分を捨ててまで日本のためにやりきってくれているのではないでしょうか。

 

さて、今回の試合での西野朗監督の決断を卑怯だとか恥とコメントする人たちが世界中にいるようですが、正直それだけは本当に理解ができません。

まず前提として日本代表の実力やどういう状況でこの大会に臨んだかをしっかり考慮に入れるべきです。

そして、セネガルとの順位を分けたイエローカードの数を「フェアプレーポイント」と呼んだのはFIFAでありそのルールの下でセネガルを上回っただけなのです。

それをどっちがフェアプレーかなんてナンセンスです。

それに私は日本がセネガルの立場で今回のような行為で敗退したとしても、そのような状況になってしまった事を反省しているだろうと信じています。

批判されるべき対象がいるとしたらこのルールを定めた人たちのはずです。

受け入れ難いとはいえ競技のルールを範囲内で最大限利用するのは当然の事ですから。

そして、最も私が立派だと感じたのがセネガルのシセ監督でした。

敗退の悔しさが残る状態で、ルール通りの敗退だから仕方ないという事が言えるのは本当に素晴らしいと思いました。

他の敗退したチームが日本を批判するのは理解できませんが、今回の試合直後のセネガルだけは悔しさからそのような言葉が出てきても理解できます。

私もそうですが、負けた時や失敗した時は一生懸命の時ほどとっさに自分以外の周りや環境に怒りをぶつけてしまいそうになることがあります。

サッカーの試合後の会見でこんなに感動したのはいつ以来でしょうか。

特にサッカーは敗退後に相手の戦術や審判を批判する場面をよく見かけていましたから、本当にセネガルは潔い素晴らしいチームだと思います。

※もちろん、過去のワールドカップではもう救いようがない程の酷い判定にメチャクチャにされた大会があったのも事実です。

もしまたシセ監督の指揮するチームがあれば是非とも応援したいなと思っています。

 

そして、私はテレビで多くの今大会の試合を見てきましたが最も私がフェアプレーから程遠い醜く卑怯だと感じたのは選手たちのダイブ、シミュレーション、相手を壊しにいくような危険すぎるファウルでした。

このような行為は対戦相手、観客、審判を欺く行為です。

自国にそのような行為をする選手がいるような国のメディアに、ルールに則って行った日本の行為を非難などできないはずです。

フランス対デンマークの際も消極的との批判はありましたが、試合中でのグリーズマンの酷いダイブこそが最も批判されるべきポイントだったと思っています。

美しい敗北とか醜い勝利とか言いますが、結果にかかわらず醜いのはそのようなプレーだと私は思います。

 

次の相手はプレミアリーグのスーパースターを多く擁するベルギーとなりました。

難しい相手ですが何が起こるかわからないのが一発勝負のトーナメントです。

デンマーククロアチアに勝利するよりも何倍も難しい試合になるでしょう。

フランス大会からワールドカップを見ていますが、こんなにすごいワールドカップを見るのは初めてです!

 

頑張れ日本!

頑張れデンマーク

 

それでは次回もよろしくお願いいたします。